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やりがいって・・・何?

私は、今の仕事が好きで、とてもやりがいも感じています。
もちろん仕事をするのは、生活をするためでもあるけれど、
そのためだけではなく、志とか思想とか・・・そんな大きなことではないけれど、
困っている人が、立ち直っていく過程を間近にできて、感謝されて・・・
こんな素敵な仕事はないなって・・・そうも思っています



「仕事に来るのにワクワクするようなことがあってもいいよね。
私、この人の担当します!って言えるようなこととか・・・」
同僚がそんなことを言っていました。
私は最初、何を意味しているのかわからなかったけど・・・
聞いてみると、まぁ、いい出会いがあればいいなぁとか、
依頼者に素敵な人がいたり・・・とか、そういう意味のようです。
彼女は、ある意味とっても女性らしいのかもしれません。
私が外回りに出掛けるときなど、彼に電話したりしないのかと、
問われたこともありました。
出張のときには、彼と約束して、お泊まりはしないのかとか。
言われてみると・・・なるほど・・・と思うこともあるけれど、
それは私の現実とはあまりにもかけ離れています。
私の彼は、交代制の不規則勤務で、昼間でも寝ているときもあるし、
いつでも電話に出られるような仕事内容でもありません。
だからこそ、メールが一番のコミュニケーションツールになっているのです。
また、私には、ふたりの子どもがいて、子どもの預け先がなければ、
当然ひとりで泊まりにいくことなどありません。
実生活をわかっているようで、わかっていないのですね。
彼女は、実のお母さんと、子ども二人との4人暮らし。
子どもも4月から6年生、3年生なので、私のところよりは手がかかりません。
お母さんも今は仕事をしていません。
全面的に育児、家事に協力をしてもらえる状況で、
私の現実の生活を、理解しようとはしているのだろうけど、
おそらくその10分の1もわかっていないように思います。
先日、仕事の関係で、研修がありました。
夜6時から8時まで。
これに参加するために、私は、車で高速を使って1時間弱のところへ住んでいる父親に、
仕事を休んでもらって子守りに来てもらいました。
そんなことはもちろん私の事情であって、彼女には何ら関係のないことで、
理解する必要もなければ、わかって欲しいと思うのも私の身勝手です。
だから、説明もしていません。

つまり、とっても「お嬢さん」だったりするわけです、私の同僚は。
そんな彼女の今日の言葉が、本意なのかはよくわかりません。
「私は、例えば○○さんの事件とか、楽しみだなって思うし、ワクワクして取り組んでるよ」
と言ったところ、彼女は不思議そうな顔をして、
「そういうことじゃないんだよね」って。
私は、その後の言葉を見つけられずに黙ってしまいました。
○○さんというのは、今は離婚事件の訴訟中ですが、
産院を退院するときに、産まれたばかりのお子さんを、夫に連れ去られた人で、
離婚訴訟の前に、子どもの引渡しと監護者の指定の審判をし、
その請求を認めてもらうことができました。
たまたま弁護士の予定がつかずに、お子さんを夫側から引き渡してもらうときには、
私が立会い、抱っこして連れてきました。
お子さんがもう10ヶ月の頃です。
産院で子どもを産んだ母親が10ヶ月の間、自分の子どもを抱くこともできずに、
どんなに苦しんだことか。
どんな事情があったにせよ、子どもを抱きたいと思う母親の気持ちは
とても理解できるし、それができたときの喜びようはありませんでした。
私もとても嬉しかったし、感動もしました。
そういうことが、私には喜びなんですね。
また、例えば借金に苦しんでいる人が破産をして明るく立ち直った・・・
それは、わからない人に言わせると、借りたものも返さずに、
無責任な人かもしれません。
けれど、そこに至るまでに、厳しい取立てを苦に自殺まで考えた人、
一家離散せずにはいられなかった人・・・いろんな人がいます。
そんな人たちが、泣きながらかけこんできて・・・
そして、新しい道が開ける場所・・・とってもやりがいがあると思うのだけど・・・・

あまりにもきれいごとだし、批判したくなる気持ちもわかるけれど・・・

やっぱり、素敵な男性と出会うことがない職場は魅力ないのでしょうかね。

by azu-asu | 2005-03-25 21:42 | お仕事