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私の仕事

新年早々、いろいろな仕事が突然舞い込んできます。

私は、これまで自分の職種について、敢えて触れずにきました。
それは、言わなくてもいいこと、言ってはならないことを無意識に綴ってしまうこと、
そして、自分でも気づかぬ間に誰かを傷つけてしまうこと、
等々を避けたかったからです。
けれども、私の日常を語るこの場所で、すべてを伏せておくことは、
非常に厄介です。
そこでよくよく考え、支障のない範囲で、言葉を出来る限り選んで綴っていくことで、
私の日々の出来事を伝えていけたらと、考えをあらためました。

そんなわけで、今日はまず、私の勤務先について。





私の勤務先は某法律事務所です。
弁護士ひとりと事務局ふたり(うちひとりが私)の小さな事務所です。
3人とも女性です。
私は自分が離婚をするにあたって、弁護士会の相談に出向いたことがあります。
それが初めての「弁護士」と肩書きのつく人との出逢いでした。
私は、円満離婚だったので(円満なら離婚するなよっ…という突っ込みが聞こえそうですが)、
そのときはお腹に子どもがいたこともあり、協議が整っているとはいえ、
心配だったいくつかのことを確認するための相談でした。
弁護士さん・・・というのは、普通に生活をしていれば、とくに関わらずにこれるものだと思います。
逆に言うと・・・弁護士さんを訪ねるとき、というのは、本当に困ったとき、ですよね。
そんなわけで、私は、その困った人が訪ねてきたときに、笑顔でお迎えし、
そしてまた、心配事を解決し、安心して貰うためのお手伝いをしています。
一口に困りごと・・・といってもいろいろな問題があります。
離婚問題、相続の問題、土地の問題、借金の問題、医療過誤、労働問題・・・
あげればキリがありません。
私はこの仕事をしているおかげで困ったときにどうしたらいいか・・・
という手段のいくつかを知ることができました。
そして同時に、この仕事をしていて一番思うことは、
困ったときに、どうしたらよいかという手段を知らない人があまりにもたくさんいると言うことです。
人の悩みや、困りごとというのは、小さいうちのほうが傷も浅く、治療も容易いのに、
本当にどうしようもなくなってからようやく辿りつくところが弁護士なんですね。
どうしてもっと早く助けを求めなかったの?
そう思うことが本当に多くあるのです。
どうしようもなくなる前に是非是非、誰かに相談して欲しいと思います。
それは弁護士でなくても当然いいわけで、家族でも、友人でも・・・あるいは、行政でも。
誰かが必ず手を差し伸べてくれるはずです。
自分の力で解決できないことは決して恥ずかしいことではないと思うし、
どうあがいても自分で解決できないこと・・・やっぱりあるんです。
閉じこもるのではなくて、助けを求めることが大事じゃないかなぁなんて・・・
自分はひとりじゃないんだ・・・そう思うことが大事じゃないのかなぁなんて・・・
そんなちょっとエラそうなことを思う日々です。

by azu-asu | 2005-01-07 22:37 | お仕事