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日々草

29日の金曜日、長女の通う中学の合唱コンクール。
昨年は新型インフルエンザの影響で中止になったので、
初めての参観だった。
中学に入り、授業参観などは来なくていい・・・と言われる為(笑)
毎回は参観していないけれど、この合唱コンクールだけは・・・と、
ずっと思っていたものだった。

長女は場面緘黙で、小学校時代はひと言も学校で声を発することなく卒業した。
小学校時代の授業参観や音楽祭・・・卒業式・・・
いろんな場面で子どもたちの歌を聞く機会があったけれど、
その歌の中に長女の声が響くことはなかった。
家ではとても上手に、きれいな声で歌っているのに、と、
いつも寂しく聞いていた。

けれど、今度は違う。

中学へ入ってからは、普通にお友だちと会話し、発言し・・・
そして、もちろん合唱にも参加している。

ただそれだけのこと。
でも私にとっては夢のような時間だった。
長くて暗いトンネルをようやく抜け出した感じだ。



さすがに中学生、とてもきれいなハーモニー・・・
時々涙ぐんでしまうほど、感動してしまった。

娘たち2年生の課題曲は、「日々草」
不慮の事故で手足の自由を奪われてしまった星野富弘さんが、
絵筆を口にくわえて書いている詩画のなかでも私がとても好きなもの。
その詩に曲をつけたものだ。
 
       日々草

 今日も一つ
 悲しいことがあった
 今日もまた一つ
 うれしいことがあった

 笑ったり泣いたり
 望んだり諦めたり
 憎んだり愛したり
 ・・・・・・・・・・・・・・

 そしてこれらの一つ一つを
 柔らかく包んでくれた
 数え切れないほどたくさんの
 平凡なことがあった

         (星野富弘「鈴の鳴る道」より)



3年生の課題曲は、「大地讃頌」
これは、私が中学3年生のときにやっぱり合唱した曲で、
懐かしいのと、3年生の迫力いっぱいの歌声と・・・やっぱり感動。


歌っていいなぁ・・・
音楽っていいなぁ・・・

これまでの人生の中で、歌や音楽に励まされたり癒されたり・・・
慰められたり、勇気づけられたりしたことがどれだけあったことか。

そんなことを考えながら、体育館の一番後ろの席で最初から最後までしっかり参加してきました。






休憩時間には、先生方の合唱もあり、こちらはとても笑わせてもらいました♪
長女の通う中学の先生方は、本当にいつもいろいろと私たちを笑わせてくれます。
そういう学校のカラーもなかなか気に入っています。

by azu-asu | 2010-10-31 21:06 | 母親の私