母の思い

夏休み、母子3人で小旅行をした。
途中渋滞に巻き込まれ、子どもたちはすっかり熟睡している。
ひとり運転をしていて、私は何故か涙が止まらなくなった。
高速道路をひとりで走っていると、どうしても思い出される光景がある。
もうあれから10年以上も経っているのに・・・。
まだ吹っ切れずにいる自分が情けなくて悲しくて。

そんな思いをするのはもういやだ。

こうなることがわかっていたから、
3人ではなく、4人で出かけたかったのかもしれない。

私はいつまでこんな思いを引きずっているのだろう。
寄り添える人がとなりにいれば、そんな思いを抱くこともないのに、
一人でいるときはどうしたってだめだ。

子どもたちにとって、親はいつまでたっても私ひとりで、
父親との思い出を作ってあげたいと思って、一生懸命働きかけるのだけれど、
やっぱり彼は父親ではないし、応えてはくれない。
かと言って、実の父親に声をかける気にもなれない。
きっと別れた夫は、子どものためであればある程度のことはしてくれるだろう。
けれど、それがわかっているだけに声をかけることができない。
私がかけたくないのかもしれない。
それが子どもたちにとっていいのか悪いのか。
幸か不幸か別れた夫とは距離があるので、
今まで会うこともなかったし。
声をかければ応えてくれるだろうけれど、
あちらから声をかけられることもまたないわけで。
子どもたちに寂しい思いをさせたくないと思って、
一生懸命父親を求めたけれど、
私は、いつだってひとりだ。

けれど、それが当然。
それが当たり前の3人家族。

まだまだ3人家族で過ごすわけで、
彼といつかいっしょに過ごせるようになったとしても、
それはきっと子どもたちがもう巣立った頃なのかもしれないなと、
この頃少し寂しく思う。

そんな私の思いとは裏腹に、子どもたちは父親を求めてはいないのかもしれないな。

お出かけ先の宿で、仲居さんに、女性3人なのね・・・と、
大人二人と小学生で申し込んだため、
用意された浴衣は男性用と、女性用、子供用の3枚で、
すぐに交換しますね・・・と、可愛い花柄の浴衣を一枚持ってきてくれた。
私は、女3人で何が悪いのさ、とちょっと不愉快な気持ちにもなったけれど、
子どもたちはそんな複雑な母の心境を読み取ることもなく、
無邪気にどの浴衣がいいかなぁと相談していた。
貸切の露天風呂に入ったり、お布団にゴロゴロしながらテレビをみたり、
本当に楽しくて幸せなひと時を過ごして、私はすっかり機嫌よくなったりして。

三人で並んで寝たのは、久しぶりだった。
こんなふうにお布団を並べて寝ることがあと何回あるのだろう。

母子三人の時間も大切にしなくちゃ。

母の心は泣いたり笑ったり、複雑だったけれど・・・
そんな私を幸せにしてくれる子どもたちがいてくれて、
本当に良かった。
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by azu-asu | 2010-08-16 22:37 | 母親の私